2016年09月06日

山がひっそり・種田山頭火

9月6日(火)

夏休み中の家族連れや登山客の賑わいも一段落し、紅葉にはまだ間があり
ホッと一と休みと云う9月。
つい先日まで子供たちの歓声が挙がっていた、キャンプ場辺りも静まっている。

そのキャンプ場に入口に、種田山頭火の句碑はあります。

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  すべってころんで 山がひっそり   山頭火

種田山頭火は、明治15年山口県佐波郡西佐波令村(現防府市)に生まれ、
本名種田正一。早稲田大学文学部を中退している。
家業の酒造業は、大正5年破産しています。
大正2年萩原井泉水に師事し、「層雲」に山頭火の俳号で自由律俳句を作り始めます。

その生涯は「漂泊の俳人・種田山頭火」として、様々な評伝も書かれテレビ
ドラマにもなっている。


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彼の流浪の生活は、大正15年に始まり昭和7年まで続いており、英彦山の
「すべってころんで・・・」の句は昭和4年11月来訪の時のものであろうと
云われています。
萩原井泉水宛ての書簡にも、彼の日記にも大分県日田市から「英彦山拝登」を
目指すと残されている。

彼が通った道は現在も日田から守実、薬師峠、豊前坊、鷹巣原高原(スキー場)、
英彦山神宮へと続いており、その昔は重要な生活道路であり参拝路でもあった。
江戸時代中期に整備された石畳はその名残をとどめており、昼なお暗く日田から
歩き通すことはさぞ難儀だった事だろう。

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英彦山にやっとの思いで着いた安堵感か、その喜びで思わず速足になり
つるりと滑ったのだろうか、ふと気づくと風音だけの山の静けさだ。
山の日暮れは速い、立ち上がりまた歩き出す山頭火。

この道を歩くと、山頭火の後姿が見えてくるような気がするものです。

英彦山の文学碑巡りは、こちらの案内を。
http://www.soeda-kankou.com/press/bungakuhi.html

★ つれづれに一句

  御句碑を 訪ねて秋の 深まりを   Yamahiko
    ・おんくひを たずねてあきの ふかまりを

  
本日の、おまけ。

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雨粒キラリンの、ミズヒキ









posted by やまひこ at 00:00| 史跡ご案内