2017年10月03日

正面コースへ

10月3日(火)

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いつも北岳や南岳コースばかり登っているので、今日は正面道から行こう。

奉幣殿を通り、下宮に差し掛かると行者さんたちが準備中だ。
このコースは荒い石段の登りから始まり、それが急登になる頃は冬でも汗ばむほどだがそれを
我慢してまずは展望所に到着する。

休憩中の先客がいて、聞くと大川市からとの事で豊作の御礼参りだという。
あぁ・・、その季節なんだと思う。

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田植えが始まる頃は、はるばる上宮を目指して登り豊作を祈願し、秋には今年収穫した稲穂を供え、
豊作の無事を報告する参拝だ。
これは佐賀やその近郊の農家に伝わる英彦山参りでもあり、江戸時代にそれは定着したという。

それぞれの集落ごとに、「彦山講」や「権現講」をつくり毎年その代表者が詣でる、その費用を
捻出するために共有の田畑を持ち、そこからの収入を充てるやり方もあったと云います。

当時のこのお参りは、集落を代表しての晴れがましさや、つらい野良仕事を離れての道中の
見聞きする楽しさ、宿坊のもてなしなど、レクリェーションに近いものだったかもしれない。
「西のお伊勢参り」、とも云われていたそうな。

目を引いたのが、一見飛脚箱のような年季の入ったこれです。

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中には年毎の代参者の氏名と、その日付が書き連ねた巻紙が納めてあり、以前何かの折に見せて
もらったものは江戸時代後期から始まり、紙を継ぎ足して受け継がれてきたことがよく分かった。
これだけでも、民俗文化財としての価値がありそう。
こういう作法が伝承されているのも、さすがに英彦山だなと思う。

皆さん、ブログを見てくれているだろうか。
貴重な話を有り難うございました。

さて、足が止まってしまった、山頂へ登ろう。

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山頂からの遠望、由布岳。

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九重の山並み。
薄曇りの中、遠嶺の重なりを見るのも好いものです。

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紅葉も少し始まり、日曜日の山頂は三々五々の賑わいでした。
方々から法螺貝の音も響き渡り、何よりも「講」の人達の話が聞けたことで霊山英彦山を
実感した山行になりました。

大休止の後、帰りも正面コースを下ろう。

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遠くに香春岳、福智山を見ながら。

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オタカラコウ

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会所跡の、トリカブト

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シラヤマギク

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アリドオシの紅い実。

お疲れさまでした〜。






posted by やまひこ at 00:57| 山行記録