2017年08月15日

北海道遠征(その4)・赤岳(2、078Ⅿ)へ

8月15日(火)

北海道遠征の続きです。

黒岳・北鎮岳に登ったの翌日7月27日は、赤岳(2、078Ⅿ)をやっつけましたが、これで
3日連続登山になります。
大雪山系の赤岳は高山植物に恵まれた山で、広大なお鉢平の東端に位置し、旭岳や黒岳とともに
大雪山入門コースとして多くのハイカーで賑わっている山です。
今回は登山口の一つ、銀泉台からのコースを選びました。

前日車中泊した大雪道路情報センターからは大雪山観光道路を登って行き、しばらく緩やかにカーブを
繰り返すと銀泉台駐車場、すでに数台の車が停まり準備中の人もいる。
久留米ナンバーも停まっていてビックリだ、もしかしたら英彦山で見知った人かもしれない。

5時49分、準備をして登山開始。

・写真をクリックすると、拡大されます。

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白雲岳までの縦走なのか、完全装備の人もいてそれぞれの期待が込められている登山口だ。
暫くは秋田フキが群生する林道を歩くが、この巨大フキは北海道のあちこちに自生しており、食用にも
なり、明治の頃この北の大地を開拓するために来た入植者には貴重な「野菜」だったのかもしれない。

灌木の登山道に入り30分もしないうちに、急に明るくなりさっそく第一花園の雪渓が広がる。

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軽くトラバースして行くが、九州人には雪渓を踏むという事そのものが嬉しく、今日も朝から晴れ上がり
本当にラッキーだ。
花園はまだまだ雪の下だが、すでに咲き始めている光り輝く可憐な花達。

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キバナシャクナゲ、イワウメ、メアカンキンバイ、アオノツガザクラ、コケモモの赤い実。

これからの登りは緩やかだが、大小のゴロゴロ石の連続なので、周囲に見惚れてばかりいると
なんでもないところで躓いたりしかねないので、注意していこう。

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済んだ大気の中、遥かに見えるのは屏風岳だろうか。
秀麗な山容だ。

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雪渓に遊ぼう。

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チングルマと雪渓。

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エゾコザクラ、チシマギキョウ、タカネオミナエシ、エゾイワツメクサ。

融け始めた雪渓を登って行くと、奥ノ平。
神の田圃と言われる小さな水溜りを越えると、7時49分砂礫の上に開けるコマクサ平に到着。

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ここはどこまでもコマクサが点々と続き、だれもが足を止めたくなるところだろう。

コマクサの他にも、ワタスゲ、ミヤマサワアザミ、ウメバチソウ、など目覚めたばかりの様な
花が次々と登場してくれる。
天空のお花畑、さすがに大雪山系だ。

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最後の雪渓の登りもアイゼンなしでも楽々と行けたが、これを登り切るともう
山頂は近いはずだ。

途中エゾツツジの群生地を通り、11時45分山頂に到着。
随分タイムオーバーしてしまったな。

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大休止しよう。
本日の夏山のお供はセ〇ンイレブンの塩エダマメ、北海道グルメも好いが、山ではコンビニ食に
すっかり頼りきっていて重宝なものです。

周囲にも花がいっぱいだ。

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イワブクロ、ミヤマリンドウ、チシマツガザクラ、エゾヒメクワガタ、エゾツツジなどを
見ながらの休憩だ。

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白雲岳や、旭岳方面への縦走路。

休憩の後、この景色に別れを惜しみつつ下山開始。

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ヨツバシオガマ越しに、遠くの山脈を見ながら。

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チシマキンポウゲ、ユキバトウヒレン、エゾノツガザクラ、エゾノハクサンイチゲ。

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エゾノウサギギク、ウコンウツギ、ミヤマカラマツ、ウラジロナナカマド。

チョット日陰の灌木帯に入ると、ガラリと植生は変わって。

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エゾノレイジンソウ、コクラン、ミヤマホツツジ。

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コバイチヤクソウ、ハクサンチドリ、オオバノキソチドリ。

13時45分、大幅にタイムオーバーして!下山完了。
赤岳は雪渓と花に遊び、時間を忘れさせてくれる名峰でした。

★ つれづれに一句

  雪渓の 一歩一歩に 夏惜しむ   yamahiko
     ・せっけいの いっぽいっぽに なつおしむ

お疲れさまでした。
次は、羅臼岳(1、661Ⅿ)へ続きます。

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そして、国道に出るまでの観光道路です。
走行中に車内から撮ったのでブレていますが、両側のポール、これは「北海道あるある」の一つで、
積雪時に除雪車の道幅確認のためで、北海道中の道に設置されています。




posted by やまひこ at 15:59| 山行記録

2017年08月14日

北海道遠征(その3)・襟裳岬へ

8月14日(月)

・写真をクリックすると、拡大されます。

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北海道遠征の続きで、今日は気分を変えて「海」です。

北海道は、山も好いが海も好い。
好いというよりも、通りかかった漁村の暮らしが垣間見えたりして、より鮮明な記憶になっている。

日高町から襟裳岬にかけての海岸では、夏場は早朝から白い水しぶきを上げて昆布漁の小舟が疾走し、また
海岸沿いでは、昆布が水揚げされ、玉砂利を敷き詰めた干場に並べて天日干しされます。
日高地方特産、日高昆布の漁の光景です。

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この海岸線は、「黄金道路」と云われている。
黄金道路とは、日高襟裳国定公園を通過する、太平洋の怒涛と風化の激しい岸壁が続く国道336号
襟裳町庶野〜広尾町広尾橋までの約30kmの区間 の愛称です。

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海水をたっぷり含んだ昆布を、引きずりあげるのは重労働だろうな、などとも思いながら
写真を撮らせてもらいました。
有り難うございました。

そして、到着した襟裳岬。

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さすがにここまで来る観光客は少ないのか静かなもので、白波が立ち上がるそのロケーションは絶景で
あぁ、北海道は山も好いが海も好いなぁ。

★ つれづれに一句

  逝く夏の 岬の果てを 見晴るかす   yamahiko
    ・ゆくなつの みさきのはてを みはるかす




posted by やまひこ at 21:36| 山行記録

2017年08月12日

北海道遠征(その2)・黒岳〜北鎮岳へ

8月12日(土)

北海道遠征の続きです。

旭岳に登った翌日7月26日は黒岳(1、984Ⅿ)と北鎮岳(2、244Ⅿ)へ
黒岳は、北海道・旭川市の隣にある上川町・層雲峡に位置する山で、麓からロープウェイとリフトを使い
七合目(1520?)の登山口まで登ることができ大雪山の玄関口としても知られている。
今回はその奥の、北鎮岳まで行こう。

6時始発なので層雲峡ロープウェイ駅に行くと既にツアーの団体や、家族連れで賑わっていた。
ロープウェイで途中まで行けるので、黒岳は手軽に登れる山として人気なのかもしれない。
乗り継いで黒岳駅まで、6時45分登山開始。


・写真をクリックすると、拡大されます。

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歩き初めはダケカンバなどの林を地味に行くが、すぐにチシマノキンバイソウなどの群落が
両側に広がる景色に変わり、花の名山の領域に入ったことを実感する。

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9合目を過ぎる。
チラと見えている奇岩は「招き岩」と云うらしい。
山頂までもうじきだ、だが写真に夢中になり中々足が進まない。

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チシマアザミ、トカチフウロ、ヨツバシオガマなど。

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そして、蝶々も遊んでいる。
赤いのはクジャクチョウかもしれない、なるほど孔雀のように華やかだ。

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朝から照り付ける日差しなので、遠くの稜線が霞んでいる。
北海道まで来てこの登山日和に登れるとは、ナント幸運な事だろう。

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8時15分、黒岳山頂に到着。
予定よりも20分ほどタイムオーバーだ、写真を撮るとどうしても時間が掛るがそれも、登山の
楽しみ方でもあるので気にはならない。
眼前には今から行くコースが大きく広がり、ここからがこの山系の本当の醍醐味だ。

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両側に立ち入り禁止のロープが張られたガレ場を緩やかに降りていくと、ロックガーデンのような
大きな景色に変わる。
岩陰にポチポチと赤いのはエゾツツジでゴゼンタチバナ、チシマイワギキョウ、などなどが
鮮烈な色を見せている。

やがて、黒岳石室が見えてきた。

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雪渓のコントラストもあり、雄大だ。
テントサイトには3張りほどのテントが見えているが、もう撤収して出発の頃かも知れない。

この小屋は管理人が常駐して、テントや寝袋の貸し出しもしており、カメラマニアの泊まり込みも
多いそうで、24時間滞在したら朝夕の空の変化や素晴らしい写真が撮れるだろうな。

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小屋の前が縦走路の分岐になっていて、我々は北鎮岳を目指して真っすぐ行こう。

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雲ノ平はチングルマ、エゾノツガザクラが絨毯のようで、チシマツガザクラ、コマクサ、
エゾコザクラ、ハクサンチドリなどなど。

花咲き乱れる天空のお花畑で、このまま通り過ぎるのはもったいない。
登山道横の広場で、前日買い込んでいたコンビニ食の朝食だ。


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チョット苦しい登りを我慢して、御鉢平展望台に到着。
展望台と云っても、ゴツゴツした岩の重なりに僅かな広場があるだけなのだが、先客がいて
吹き抜ける風に一休み中だ。

御鉢平カルデラは今までのお花畑からガラリと変わり、SF映画にも出てきそうな荒涼とした景観が
広がりそしてどこまでも続く山脈とで、大雪山系のスケールの大きさを目の当たりにする。

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直径2kmほどのカルデラは、太古の昔に発生した火砕流が噴出したところで、ここから流れ出した
火砕流は層雲峡を埋め尽くし石狩川の上流へと達したと云います。

この後は、カルデラの淵を登ることになります。

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北鎮岳分岐手前の雪解水、手を浸すとキリリと冷たい、これから雪渓が始まる。
雪渓は適度に締まり、人の往来でステップも付いていたので楽に登れたが、油断しないで
つま先から蹴り込むように、連れ合いもこれくらいの距離だったら遊び心満点だ。

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12時04分、北鎮岳山頂(2、244Ⅿ)に到着、旭岳に次いで北海道第2の高峰です。
文字通り360度の展望が広がっている

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お鉢平を挟んで白雲岳と旭岳、その先にはトムラウシ山や十勝岳の頂も霞んでいます。
大雪山系の大縦走路が、どこまでも広がっている。

そろそろ下山だ、往路を戻ろう。

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エゾイワツメクサ、キバナシャクナゲ、イワブクロ、チングルマ。


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見下ろすと雪渓が解け出している、その境目がよく分かる。
雲ノ平を過ぎ、石室から黒岳への登り返しはさすがにきつかったが、花を撮る事は忘れていない。

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イワギキョウ、ヤマハハコ、ダイセツトリカブト、ハイオトギリ、モミジカラマツ。

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9合目の「招き岩」付近まで降りてきたら、そろそろ日差しは夕方が近くなっている事を
教えてくれている。

ロープウェイ駅に下山完了は、16時近くになり本当に疲れたが、花と雄大な山脈に
大満足の山行になりました。
お疲れさまでした。






posted by やまひこ at 20:03| 山行記録