2017年08月12日

北海道遠征(その2)・黒岳〜北鎮岳へ

8月12日(土)

北海道遠征の続きです。

旭岳に登った翌日7月26日は黒岳(1、984Ⅿ)と北鎮岳(2、244Ⅿ)へ
黒岳は、北海道・旭川市の隣にある上川町・層雲峡に位置する山で、麓からロープウェイとリフトを使い
七合目(1520?)の登山口まで登ることができ大雪山の玄関口としても知られている。
今回はその奥の、北鎮岳まで行こう。

6時始発なので層雲峡ロープウェイ駅に行くと既にツアーの団体や、家族連れで賑わっていた。
ロープウェイで途中まで行けるので、黒岳は手軽に登れる山として人気なのかもしれない。
乗り継いで黒岳駅まで、6時45分登山開始。


・写真をクリックすると、拡大されます。

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歩き初めはダケカンバなどの林を地味に行くが、すぐにチシマノキンバイソウなどの群落が
両側に広がる景色に変わり、花の名山の領域に入ったことを実感する。

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9合目を過ぎる。
チラと見えている奇岩は「招き岩」と云うらしい。
山頂までもうじきだ、だが写真に夢中になり中々足が進まない。

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チシマアザミ、トカチフウロ、ヨツバシオガマなど。

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そして、蝶々も遊んでいる。
赤いのはクジャクチョウかもしれない、なるほど孔雀のように華やかだ。

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朝から照り付ける日差しなので、遠くの稜線が霞んでいる。
北海道まで来てこの登山日和に登れるとは、ナント幸運な事だろう。

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8時15分、黒岳山頂に到着。
予定よりも20分ほどタイムオーバーだ、写真を撮るとどうしても時間が掛るがそれも、登山の
楽しみ方でもあるので気にはならない。
眼前には今から行くコースが大きく広がり、ここからがこの山系の本当の醍醐味だ。

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両側に立ち入り禁止のロープが張られたガレ場を緩やかに降りていくと、ロックガーデンのような
大きな景色に変わる。
岩陰にポチポチと赤いのはエゾツツジでゴゼンタチバナ、チシマイワギキョウ、などなどが
鮮烈な色を見せている。

やがて、黒岳石室が見えてきた。

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雪渓のコントラストもあり、雄大だ。
テントサイトには3張りほどのテントが見えているが、もう撤収して出発の頃かも知れない。

この小屋は管理人が常駐して、テントや寝袋の貸し出しもしており、カメラマニアの泊まり込みも
多いそうで、24時間滞在したら朝夕の空の変化や素晴らしい写真が撮れるだろうな。

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小屋の前が縦走路の分岐になっていて、我々は北鎮岳を目指して真っすぐ行こう。

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雲ノ平はチングルマ、エゾノツガザクラが絨毯のようで、チシマツガザクラ、コマクサ、
エゾコザクラ、ハクサンチドリなどなど。

花咲き乱れる天空のお花畑で、このまま通り過ぎるのはもったいない。
登山道横の広場で、前日買い込んでいたコンビニ食の朝食だ。


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チョット苦しい登りを我慢して、御鉢平展望台に到着。
展望台と云っても、ゴツゴツした岩の重なりに僅かな広場があるだけなのだが、先客がいて
吹き抜ける風に一休み中だ。

御鉢平カルデラは今までのお花畑からガラリと変わり、SF映画にも出てきそうな荒涼とした景観が
広がりそしてどこまでも続く山脈とで、大雪山系のスケールの大きさを目の当たりにする。

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直径2kmほどのカルデラは、太古の昔に発生した火砕流が噴出したところで、ここから流れ出した
火砕流は層雲峡を埋め尽くし石狩川の上流へと達したと云います。

この後は、カルデラの淵を登ることになります。

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北鎮岳分岐手前の雪解水、手を浸すとキリリと冷たい、これから雪渓が始まる。
雪渓は適度に締まり、人の往来でステップも付いていたので楽に登れたが、油断しないで
つま先から蹴り込むように、連れ合いもこれくらいの距離だったら遊び心満点だ。

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12時04分、北鎮岳山頂(2、244Ⅿ)に到着、旭岳に次いで北海道第2の高峰です。
文字通り360度の展望が広がっている

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お鉢平を挟んで白雲岳と旭岳、その先にはトムラウシ山や十勝岳の頂も霞んでいます。
大雪山系の大縦走路が、どこまでも広がっている。

そろそろ下山だ、往路を戻ろう。

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エゾイワツメクサ、キバナシャクナゲ、イワブクロ、チングルマ。


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見下ろすと雪渓が解け出している、その境目がよく分かる。
雲ノ平を過ぎ、石室から黒岳への登り返しはさすがにきつかったが、花を撮る事は忘れていない。

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イワギキョウ、ヤマハハコ、ダイセツトリカブト、ハイオトギリ、モミジカラマツ。

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9合目の「招き岩」付近まで降りてきたら、そろそろ日差しは夕方が近くなっている事を
教えてくれている。

ロープウェイ駅に下山完了は、16時近くになり本当に疲れたが、花と雄大な山脈に
大満足の山行になりました。
お疲れさまでした。






posted by やまひこ at 20:03| 山行記録

2017年08月11日

「山の日」は、山へ

8月11日(金)

今日は「山の日」で、祝日でしたね。
『山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する』と云う趣旨があると云いますが、英彦山の中腹に棲み、
充分山に親しむ暮らしをしていても、今日はやはり山に登ろう。
という訳で、北岳コースを行くことにしました。

このコースは7月の北部九州豪雨の後、登山道の巡視以来ですが、とにかく蒸し暑かった。
溶岩壁の辺りで休憩していたらもう下山してくる人たちもいて、皆さん朝早くから登っていたんだろうな。

稜線まで登り切ると涼しくなるが、まだまだ昨夜の雨の名残の様にガスが掛かっている。

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本日の、「上宮百景」です。
北岳山頂近くで待っていたら、急にガスが流れ上宮が現れました。

★ つれづれに一句

  風が霧 霧が風呼ぶ 山路かな   yamahiko
    ・かぜがきり きりがかぜよぶ やまじかな

街の方ではもう晴れているんだろうが、山は予報の通りにはいかないもので、遠くから
英彦山を眺めたら、山頂付近は雲に覆われているんだろうな。

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ブナ林に差し掛かると、ひときわ空気がうまく感じる。

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キノコも増えて来たし、岩ギボウシやシコクママコナなどがぽつぽつと可愛く、これも
山歩きの楽しみだ。
緑深いブナ林は、奇麗だなとつくづく思う。

そういえば・・、北海道遠征の折に行った「北限のブナ林」。
渡島半島の黒松内町にそれはあり、1928年にその貴重さから国の天然物に指定されている。

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茂りに覆われているが明るい風が吹きぬけ、どこか英彦山のブナ林にも似た空気を感じたもので、
キノコや野生ラン系の植生なども同じでしたね。

ブナ林は、母なる山の豊かさを象徴しているような輝きだ。

山頂に到着すると。

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おぉ!、さすがは「山の日」らしい賑わいだ。
大休止の後、北西尾根を下りました。

こんな花達も見ながら。

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クサアジサイ。

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イワタバコ。

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トチバニンジン。

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まだ咲いてる!、と思わせるミズタビラコや、ヤマシグレの赤い実、オトギリソウなど。

お疲れさまでした〜。





posted by やまひこ at 22:13| 山行記録

2017年08月10日

北海道遠征(その1)・旭岳(2、290Ⅿ)へ

8月10日(木)

本日、2回目の更新です。

ブログには二通りあって、じっくり時間をかけて内容をすっかり自分のものにして書く記事と
その興奮があるうちに、臨場感があるうちにかくものがあるように思う。
山行記事などはその後者に当たり、この度の北海道遠征山行はおいおい書きます・・、などと云っては
いられない、急ぎ編集をしてさっそくアップします。

小樽港に下船した後は、富良野や美瑛町へ巡りまず目指した山は大雪山系の旭岳(2、290Ⅿ)です。
大雪山(大雪山連峰)は北海道の中央部に位置する火山群の総称で、旭岳はその連峰の最高峰です。

・写真をクリックすると、拡大されます。

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8月25日、晴れ
前日は麓の野営場にテント泊したが、写っているリヤカーはテントサイトまでこれで荷物を運ぶもので
中々便利でしたね、他には2組のパーティーがいるだけで静かな夜を過ごしました。
4時には起床してテントを片付ける、北海道の朝は早く4時には普通に明るくなっており、それだけ
行動が速くなります。
コーヒーを入れてまず一呼吸、山の空気の中ではインスタントでも美味しい。

身支度を整えて、ロープウェイ駅近くの駐車場へ移動して5時30分に駅に行くともう順番待ちの
行列ができている!、始発は6時だがみんな気合が入っているなぁ。

満員のロープウェイで姿見駅に到着、それから登山開始という事になります。

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登山開始。
ここですでに標高は1600Ⅿで、北海道一の山岳観光地でもあり姿見駅周辺は登山道が整備されて
いるので、観光客もこの辺りまでは散策がてら遊びに来れるようです。

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一帯には朝露キラキラのチングルマの群生地が広がり、さすが北海道だぁ・・と早速感動です。
朝日は射しているのだが、噴煙と山頂付近のガスで靄って見えますね。

実はこの山は平成元年以来2回目の登山で、あの時は7月の初旬でほとんど残雪に包まれ、しかも
曇り空で景色を望めない中をただ黙々と登り、山頂に立ったことだけしか記憶にない。
なので、こんな山容だったのか、こんな遠望なのかと初めての山に登る気分だ。

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展望台のある姿見ノ池に到着。
ここは誰もが写真を撮りたがる絶景ポイントだけあって、本峰の写り込みが画になっている。

ここから気合を入れなおして、さぁ歩こう。
7合目を過ぎたあたりから景色は大きく変わり、遥かに十勝山系の稜線が広がり始める。

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エゾコザクラ、ゴゼンタチバナ、エゾノツガザクラなどを見ながら。

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それでもここからは火山礫の急登になり、絶景に眼を休めながら息を整えながらの登りだ。
ゴロゴロ石の道は登よりも、下りの方が足に応えるような気がする。

★ つれづれに一句

  見へてゐて 山頂遠き 登山かな    yamahiko
    ・みえていて さんちょうとおき とざんかな

やがて山頂に到着。

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山頂からの展望です。

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トムラウシ山への、縦走路が広がる。
雪渓が好い感じの模様をつくっているな、トムラウシ山への縦走は若い時から何度も計画を立てたが
とうとうそれが叶わない歳になってしまったな・・などとも思う。

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メアカンキンバイの黄色い花越しに、遥かにトムラウシ山。

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この山頂から、間宮岳方面への周回路が広がっている。
行けない事もないだろうが、明日は登山口を替えて黒岳から北鎮岳へと登る予定なので、今日はこれで
往路を戻ることにしよう。
この山系は九州で云えば九重連山のように、縦走もできれば、好みによって単発の登山も選り取りに
出来るということも、魅力の一つのように思う。

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ガレ場の下りは、慎重に行こう。

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途中昨夜テント場で一緒になった、北大の山岳部メンバーと擦れ違った。
野営場から歩き初め、ロープウェイの下を通っている元来の登山道を歩き、ようやくここまで
辿り着いたという事で、トムラウシ山まで縦走するという。
若いな、頑張れ!

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少し迂回して夫婦池まで降りてくる頃には、一般ハイカーも増えていたし花巡りを楽しむ人達も多かった。
池の周りにはミヤマアキノキリンソウの群生。

他に見た花の一部を。

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イワブクロ、行く先々でこの薄紫の花と出会う事になります。

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エゾノマルバシモツケ、背丈は低く小さな群落をつくっている。

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ミツバオウレン、ハイマツの陰にひっそりと。

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チングルマ、花を終えてもこの姿で楽しませてくれる。

そして姿見ノ駅へと下山完了。
お疲れさまでした。

次は層雲峡から、黒岳・北鎮岳への登山と続きます。









posted by やまひこ at 21:20| 山行記録